床暖房と言っても、床を触っても熱くなる様な事はありません。それなのにお店では床暖房用、又は床暖房対応ラグやカーペットが売られています。
果たして、床暖房対応カーペットとは何なのか?
床暖房対応カーペットやラグを使わないとどうなるのか?を解説します。
我が家も写真の様にパズルマットを使ってしまっています。
果たして大丈夫なのでしょうか?
長府工業(株)に床暖房用カーペットって何なのか聞いてみました
スペシア 様
お問い合わせありがとうございます。 弊社ではお客様の言われる床暖房用のカーペットに関して取扱いがないものですから、一般的に床暖房対応の意味合いについてご説明いたしますので、ご参考にしていただければと思います。 床暖房対応のフローリング、畳など弊社でも扱ってきましたが、一般に次の機能が必要になります。
〇耐熱性 30度くらいの温度とはいえ長時間負荷がかかりますので、熱によって劣化したり建材であれば反りなどがでないなどの耐熱性が必要となります。
〇放熱性 当然床暖房の熱をうけて輻射熱(面での熱効果)を放射する必要があります。通常の畳は断熱性がありますが、床暖房用畳は断熱材がありません。
おそらく床暖房用のカーペットについても上記の性能をもったものと思われますが、詳しくはカーペットメーカーにご確認ください。 |
つまり、
- 長時間30℃の熱にさらされても劣化や変形をしない
- 断熱性が低く、熱を逃がしやすい
と言うことになります。
1については当然の様に思うかも知れませんが、接着剤等、熱に弱い物があります。こういった物を使わず、恐らく試験をして保障をしてくれる訳です。
なぜ断熱性が低いことが必要なのか?
床暖房は、暖かい循環水が床下を一定温度で循環することで床を温めます。その結果として部屋が温まる訳です。
(大体、設定温度のー4℃くらいが室温になります。)
こんな風に、床から熱が上がって来ます。
しかし、床暖房対応で無いラグやカーペット、マット等を敷くと・・・
この様に熱が部屋に伝わるのが阻害されてしまいます。
循環水は、温度センサーによって一定の温度に保たれる為、結果として部屋が寒くなってしまうのです。
コスケさんがラグを敷いた結果、部屋が寒くなってしまった事をブログに書かれています。
床暖房対応ラグは、熱がカーペットに伝わり易い様な素材構成と、熱がこもり難い構造になっており、このラグを床暖房対応の物に換えると、熱が素直に部屋に伝わるようになります。そして、その結果として部屋が暖かくなる訳です。
本来は床暖房非対応のラグやカーペットは敷くべきではありません。
でも、部屋全体を覆うのであったり、断熱性の高いマットを広い範囲に敷くので無ければ影響は小さいでしょう。
ただし、敷いてはいけない場所があります。
それが、温度センサー付近です。
一部なら敷いて良いが、この付近は敷いてはダメ
これが蓋を取った温度センサーです。
センサーはホースの中にある訳では無く、閉鎖された空間に同居しているだけ。
この上にラグを敷いてしまうと、この小部屋の温度が上がり易くなり、センサーは循環水の温度が高いと勘違いしてしまいます。そして結果として循環水全体の温度が下がっています。
ですから、このセンサーの付近にはラグやカーペット、それから棚等も置かないようにしましょう。
まとめ
- 出来るだけ床暖房対応製品を使いましょう
- 敷く場合は出来るだけ狭い範囲だけにしましょう
- 非対応品を敷くと室温が低くなってしまいます
- でも、センサー付近は置いてはダメ
以上です。
我が家もトランポリンが在るので、脚の下にパズルマットを敷いています。止むを得ないのですが、リビングが少し寒くなってしまう事を鑑みて、少し温度を高くすることにします。
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