スペシアです。
後半はi-Smartを形作るそれぞれのパーツ部分についての解説をします。
違っているところがありましたら、ご指摘頂けると嬉しいです。
ちなみに2階のトイレ等、標準であるものの、止めれば建築費用が安くなる標準品もありますので、確認してみて下さい。
コンテンツ
【太陽光パネル葺(ふ)き屋根のルール】
- 屋根は1.5寸勾配(8.5°)、3.5寸勾配(19.3°)の選択が可能
- 3.5寸勾配のが太陽光パネルの効率が良くなる
- 間取りの北に面した部屋は、居室窓と認められる為に、北側の屋根の一部を平らな陸屋根(フラットルーフ)にする場合がある
- 陸屋根の為に太陽光パネルの量が減っても、発電量は3.5寸のが高い場合がある
- 90cmくらいまで軒が作れますが、大抵はあまりせり出しません。太陽光を沢山搭載したい、軒を少しでも出したい場合は設計士さんにお願いして下さい
詳しくは⇒11回目の打合せ(3)・あなたの太陽光パネル搭載量は損してませんか?要確認 - オプションで軒を延長できる
- 小屋裏(屋根裏)収納も可能
- 太陽光パネルは載せず、そのまま片流れや、寄棟、切妻、を施工ことも出来ますが、通常屋根(彩色スレート屋根)を施工する為に5万円/坪の費用が必要(確認して下さい)
【窓】
- 日本産業で製造している物で、窓が枠にはまった状態で運ばれて来る。窓のみの取り外しは不可
- 施主支給は不可
- 4.5畳より大きい?部屋には窓が2つ標準で付く
- 2畳未満の部屋は窓が付かない。窓を付ける場合は有料
- 小さな滑り出し窓は2つで1窓とカウントされる
- 窓を追加する場合は、その部屋の最安窓価格がオプション価格となる
- 居室(ウォークインクローゼット等は居室では無い)には採光できる窓、又は居室と襖などでの続き部屋である事が建築基準法で必要とされている。北の壁面で窓から屋根までが長くなってしまう3.5寸勾配天井では、建築基準法の採光窓と認められない可能性がある
⇒北の屋根を陸屋根(水平な屋根)にすることで北面の屋根を低くして対応させるのですが、この結果、結局、3.5寸勾配のが屋根が小さくなったりして、発電について有利とばかりは言えない
- 窓の種類・・・引き違い(左右から開く通常の窓)、滑り出し(押し開き窓)、FIX(はめ殺し窓)があり、2マス幅までは1窓とカウント。窓の種類はこちらを参考にして下さい。窓の種類と特徴・防犯について
- 3マス大の窓は2つまで。3つ目からは有料。
- 透明ガラスとかすみガラスが選択可能。
- トリプルガラスへの変更(一部地域標準)が可能
- 通常窓枠は白。和室の窓枠は木目(サッシは白のまま)となる。
- オプションの木目調サッシ10万円を選択しても、室内側サッシは白いまま。
- 全ての窓にハニカムシェード(標準/遮熱/レース)が付く
【ハニカムシェード】
- 全ての窓にハニカムシェードが標準で付く(取り止めで減算可能)
- 標準は手動だが、オプションで電動(通常1万円)が付けられる
- 電動ハニカムは1つのリモコンで複数のハニカムを同時に操作できる
- 手動は上げる際、特に大きいハニカムは紐が重い
- 電動ハニカムは故障すると手動等でも上下出来なくなる
- 電動ハニカムはボックスが付くので、窓とハニカムの間にカーテン等を施工する予定の場合は注意
- ダブルハニカム(レース+遮熱)等が付けられる(有料)
- ダブルハニカムも電動が可能(4万円等、大きさにより異なる)
- 断熱、遮熱、レースの3種がある
- 遮熱タイプだけが完全に日光を防いでくれる
【玄関扉】
- 1マス幅の扉と、1.5マス幅の親子扉が選択可能
- 親子扉をやめてFIXを増やす方が、玄関ホールは明るい
- 玄関扉は三協アルミ製だが、モデルによって断熱率が異なる(窓が大きい程断熱性が下がる。カタログに記載〔断熱性〕高 K2>K3>K4 低)
- キーレスエントリーのUBキーガル、UBアーチハンドルがオプション採用可(UBキーガルはモニターフォン連動システムも可)
【玄関ポーチ】
- 標準は5.5マス程度までの大きさ
- 大きさを増すオプション(1万円~)も可能
- 階段は通常2段(3段まで無料)、1方向
- 通常は1段が18cm×2段などだが、1段ずつを12~14cm?×3段の低い高さにすることも可能(まぼこさんブログ)
↑階段は通常1方向だが、1万円のオプションで2方向にできます。
【玄関ホール】
- 居室で無いので通常はSA(給気口)が付かないので少しこもる
- SAやナノイーを追加することが可能
- i-Smartにはシューズウォールが標準で付くが、他のシリーズのシューズボックスも取付可能
- シューズウォールにはLED照明が付いており、ホール照明と連動する配線となる
- シューズウォールは3枚扉で約170cm×45cm
- 居室よりは外気の影響を受け易く寒い(熱い)仕切り扉推奨
【洗面台(リュックスドレッサー)】
- 洗面台(リュックスドレッサー)は幅が90cmの標準タイプと135cmのワイドタイプがある
- 幅90cmのタイプは1マスの幅には収まらない(壁の厚みがある為)。効率的にするなら洗面の隣りに洗濯機を置くと良い
- 吊戸棚?は(隣りにある窓の上にまで)収納を伸ばすことが出来る
- 左右棚内部にある、備え付けコンセントは1400W上限
- 照明はLED
【ロスガード】
24時間熱交換換気システムです。空気配管が集中します。2016年6月時点ではMAX社製のロスガード90を採用。
- 1マスの大きさがあります
- WICの様な折れ戸が付くが、戸の面した方向は自由
- 折れ戸は右寄せ開きしか選択できない。(デシカントは左寄せといううわさ)
- 最上階の外壁に面した位置に間取しなくてはいけません。つまり2階建ての場合は2階の外周に配置
- 少々「ゴー」という音が周囲でするので、周囲に寝室を隣接する場合には注意が必要です。(スペシア家は寝室内にあります)
- ロスガードのすぐ外壁には吸排気口が付くので、出来ればバルコニー等、届く位置だと外フィルターのメンテナンスが可能になります
- 各居室には給気口SA(Supply Air)が天井に付き、熱交換して室温に近くなった外気が吹き出します
- 居室以外の部屋にもオプションでSA取り付けが可能
- SAは通常、部屋の扉付近に設置されるが、部屋の奥よりに設置することも可能
- SAからは弱いながら風が出るので、寝台の顔の上は避けた方が良い
- 家の中心に近い位置には排気口RA(Return Air)が数か所付き、家の外に熱交換後に排出されます
- SAよりRAのが音を発生し易い
- RAはフィルターの掃除を怠るとキーンという高音を発する(経験済み)
- ヒートポンプ式デシカント空調システムが特別価格で採用可能
【バルコニー】
- 1/2の坪単価
- 1階外壁から1マスまで出っ張りが可能。ただし、2方向が支えられる場合や、柱を設けた場合は多少大きく張り出せるよう
- i-Smartはガラス板手摺のファインバルコニーが標準(一部地域除く)
- i-cubeは腰壁のタイル貼りバルコニーだが、i-smartでも選択可能
- ファインバルコニー(写真)のパネルは”透明”か、”かすみ”か選択
- 窓付きの壁で囲んだ”ルーフガーデン”タイプもあり
【吹き抜け】
- 1/2の坪単価
- 四角以外の形状も可能
- 総面積の1/3以下であること
- 縦、横の寸法が家全体の1/2以下であること
- 吹き抜けに面した2階の廊下の壁は腰壁(手摺のある1.1mの壁)と全面壁が選択可能
- 腰壁はオープンステア階段手摺りの様なオプションを選択可能となった(2つ下の写真)
↓稟議オプションの吹き抜け用手摺(三協アルミAMiS)
【階段】
- 一条に薦められるのは2.5×2マスで、踊り場があるボックスタイプ
- 2万円のオプション費用でオープンステア階段に出来る。(2016.12追記)
- オープンステアは最小で直線3マス必用。ボックスなら2×2マスが最小(踊り場無し)
- オープンステアは1面に壁がある部分(階段下に扉等は施工不可)にのみ施工可能(強度の問題)。尚且つ壁に接した面と逆側は、0.5マス以上の隙間の吹き抜けでなくてはならない
- iシリーズは階段の上部に床を吹き抜け側や、階段上空にに張り出すことは出来ない。
【クローゼット】
- 6坪(24マス)に1個の(iクオリティー収納)が標準。
38坪だと6個+1個=7個 - 2マスを超える大きさは+1カウント。
- 奥行は45/60/90cm。
- 押入れの施工数はかなり自由で、無料。
- 扉は通常は折れ戸
【押入】
- クローゼットと異なり、個数無制限
- 棚だけやハンガーパイプ付き等、タイプが選択できる
- 床はベニア張りだが、壁はクロスが貼られる
- 扉無しを選択可能で、その場合、フローリング等が標準で貼ることが出来る
- コンセントや棚の位置の指定等、造作についてはある程度無料で出来る
詳しくはまぼこさんのブログをご覧下さい。
【ウォークインクローゼット(WIC)】
- ハンガー付収納棚が全方向に付けられる
- セゾンFのトータルシステムクローゼットも選択可能
- 居室で無いので、窓も無くて良いが、SAも無い。
- 2畳以上の広さが無いと部屋とみなされず、棚や窓が有料となる。(シューズクロークも同様)
- 無駄に面積を広くするより、細長い方が効率的。
- 標準は折れ戸だが、開き戸に変更も可能。
【室内扉】
- WIC等、収納用の戸は折れ戸が標準だが、開き戸も選択可能。
- i-smartはガラス入り扉が1つまで標準で付く。
- ドアストッパーが標準で付く。
- i-Smartはスリットスライダーが1つ付く(左右に開いた時、逃げる壁が1枚に付き1マス必要。)
- 引き戸は釣り戸となっており、ソフトクロージングとなっている。
- 扉の下には空調の為に1cm程度の隙間がある。
- 引き戸より開き戸のが遮音性が高い。
- 防音扉のオプションもあり(通気性は落ちる)。
- 1部屋に1扉までが標準。2つ目からは有料。
【エアコン】
- 床暖房とセットで大き目のRAYエアコンが1台付いてくる(一部地域除く。エアコンは取付けなくても可)。
- RAYエアコンは200V。
- 室外機はエアコンと床暖房が共通。
- 取付に幅1マスが必要。(カーテンレールに干渉するので窓横に設置の場合には注意!)
- 室外機はエアコン取り付けの外壁の下に配置しなくてはならない。
- 先行配管(室外機への管を壁の中を通すこと)は一条支給のエアコンでのみ可能。
- 先行配管の長さは15マスが限度。
- RAYエアコンの室外機には定期的に循環液の補充が必要
【勝手口、ポーチ】
- 勝手口は1つまで標準
- 土間はオプション
- 勝手口のポーチは2マス程度の面積まで、階段は1方向か左右2方向
スペシア家の勝手口ポーチは、左右の内、右側(手前)の階段を2段だけに特注してます。
2016夏に、新しい施工方法に変わったようです。
【外壁】
- ハイドロテクトタイル・・・10,000円/坪。光触媒によって太陽光でセルフクリーンされるので、汚れがとても付きにくい。色は黒、グレー、白、オレンジ、ピンク
- ボーダータイル・・・標準で選択可能な白いタイル。セルフクリーン機能は無いが、そこそこ汚れが付かない
- ハイドロテクトタイルは基本的にメンテナンスフリーだが、コーキングについてはメンテナンスが必要
- ディライトーン+i塗装・・・スペシア家も採用している吹き付け外壁。タイルに比べて軟らかい印象になるが、15年ほどで再塗装等のメンテナンスが必要となる
- タイルの色分けは、縦ストライプの様に縦ラインでしか分けられず、標準では2色まで使用可能。分けられる場所は限られており、凹凸の発生する部分など
【エコキュート】
- 標準は370Lだが、様々な容量や高圧タイプ、薄型タイプなど、様々なモデルをオプションで選択可能
- 概ね陽が当たらない北側に設置する
- 出来るだけお風呂に近い位置に設置した方が良い
- エコキュートの隣にヒートポンプ室外機が置かれる
【お風呂】
- 標準はスマートバスで、2畳タイプと2.5畳タイプが選択可能
- i-クオリティ(i-cubeのお風呂)も選択可能
- サウナルームや半身浴、ジェットバス等のオプションあり
ちなみにシャワーヘッドやシャワーヘッドホルダーをDIYしています。
【パワーコンディショナー】
太陽光パネルで発電した直流電流を売電できる状態に変換、制御する装置。
- 最大9.9kwの容量な為、10kw以上の太陽光パネルを搭載する場合には2個以上のパワコンを設置する
- 低周波音を発するので、隣家から出来るだけ離した位置に設置した方が良い
- 温度上昇を避けるため、家の北側に設置する方が望ましい
- 10年から15年でリニューアルした方が発電効率が上がるのもあり、寿命的にも(少なくとも内部は)リニューアルが必要
【ヘッダーボックス】
床暖房配管の分電盤の様なもの。開けると8系統のピンクのホースと弁が詰まっている。
ついH.B.を見るとホームベースと読んでしまう…
- 1マス幅の壁に設置しなくてはならない
- 設置する壁に空間が必要な為、裏が収納であったり、耐力壁という家を支える壁であったりには設置できない
- いざとなればトイレ内やボックス階段下収納にも配置可能
- 大きな家だと2つであったり、大型が施工される
意外に設置出来る場所が無く、我が家ではトイレの壁に設置(写真左)しました。
用を足す時、正面にあります(^_^;)磁石で色々と貼れて良いかも。
【床(冷)暖房】
ヘッダーボックスから8本のホースで各エリアに不凍液が送られます。
最近、水道水も一部地域でOKとなったようです。冬に温水が流れる訳なので、凍る心配が無いから。
- 収納や便器、冷蔵庫下等には配管がされないようにしてくれる(ゴミ箱の下等は配管を避けるよう指定しましょう)
- 野菜の保管場所も注意
(床下収納/パントリーも検討しましょう) - 配管の終わり近くで、あまり邪魔にならない位置に温度センサーが配される
- 『全館さらぽか空調』(デシカント)付きで床冷暖房のオプションも在り
- アドバイス:ゴミ箱を置くスペースが決まっていたら、配管を外しましょう。
- アドバイス:寝る時などに温度を上げ過ぎないようにする座敷など、ゾーンを上手く分けましょう。
【トイレ】
- トイレットペーパーホルダの付いている壁は振動が裏まで伝わり易いので注意しましょう。
- P.S.(パイプスペース)を作らない為に、出来るだけ1階と2階のトイレ位置を同じにしましょう。
- 2階トイレの配管を外壁の外にすることも可能。
思い付くままつらつらと一条ルールを挙げてみましたが、これから間取を検討される方にはある程度参考にして頂けるのでは無いでしょうか。
ベテラン施主には当たり前の事ですが、自分でまともな間取を提案できるようになるまで、スペシアは2か月くらいは掛りましたから、これを読んだ方がもっと短縮出来ると良いなと思います。
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〔日本ブログ村 トラコミュ〕
そういえば間取り大変でしたよね。
物凄い勉強していたので、転職するのかと思いました。
長男のご飯はガーリックライスが良いか、白飯が良いか聞いてやって下さい。
一条工務店の営業、ちょっとやってみたい気もしますW
プライベートなメッセージは書かないようにしましょう。