【i-Smart】換気の為に窓を開けるのか？風通しの良い間取りの注意点とは？

スペシアです。

 

今回は、i-Smartの風通しを意識した間取りが必要かどうかの話と、風通しを意識した間取りでの注意点のお話です。

 

余談です。

この記事を書いたi-Smartに住み始めて1年半年経った夏の時のお話です。

アントワネット（嫁ちゃん）が

と言いだしました。

 

と思ったら、最近、二男が這い這いとつかまり立ちが出来る様になった為、24時間気が抜けなくて疲れているのだそうです。

ケージ（ベビーベット）に入ってもらったらどうなんだろ！？

なんて思いますが、子供なんて、ホント自由になりませんよね。

 

「何日か帰ったら・・・」
と言っているそばから長男が胃腸風邪をひいてしまい、熱が38.9度！

おかゆ作ったり、そばにいてあげたりして、パソコンを触る時間も無いです。

数日後の自分もどうなるか不安です。
胃腸風邪とか、最大の楽しみの食事が出来ないとか、何とか避けたいものですし、子供にも早く元気になって貰いたいです。

 

それにしても子供って、すぐ熱が上がりますね。

そしてすぐ治る。

大人もこれくらい熱が出たらすぐ治るのでしょうかね!?

 

間取り本にあった風通しの話

間取りの勉強をした時、本は何冊か読みましたが、残念ながらとても偏った推奨をする本も多かったのです

しかし、中立的な書き方の本もありました。

例えば下の「安らぐ家は「間取り」で決まる [ 上田康允 ]」なんかは結構わかり易く、しかもどこかのハウスメーカーをひいきする様な書き方で無かったのでお勧めです。

結構作者の癖の強い著書が多いのですが、共通して風通しの話が出てきます。やはり日本の家屋は風通しが基本。

でも、高気密高断熱の家の場合はどうなのでしょう!?

そんな風に思いつつも風通しの良い間取りについて考えてみました。

 

風通しは重要だったのか？

実際住んでみると、i-Smartは暖房も冷房もとても良く利くのですが、春先は温室の様になり、やはり窓を開けたくなります。

高気密高断熱であるが故に、家の中での熱は籠りがちで、窓から入る日差しの熱や、料理やお風呂を使ったら蒸し暑くなってしまうのでしょう。

思った以上に暑くなって、網戸と、風通しの良い間取りが必要であることがわかったのです。

 

「我が家は窓なんか開けずにエアコンだよ。」なんて思う方も多いかもしれませんが、どうしても暖房と冷房の過渡期はありますから、在る程度風通しは考えた方が良いと思います。

 

 

風通しの良い間取りについて考えてみます。

風通しの良い間取りを考える上で重要なこと

• 前提として、「出来るだけ全てのスペースに風を通すことを意識する。」
• 1.低い窓と高い窓、南面と北面等、気圧差の生まれる位置に2つの窓を設ける
• 2.アクセスし易く
• 3.引違い窓を換気用窓にする。ただし1部屋の同じ面に複数の窓を設けるのであれば滑り出し窓がベター
• おまけ：無暗に窓を増やさず必要最低限の窓を設ける

 

「出来るだけ全てのスペースに風を通すことを意識する」

どんな間取りにして風通しを考えたかといいますと、こんな間取りです。
特に吹き抜けを風が通る様に1階の吐き出しと、2階ホールの窓を確保するようにしました。
１F

２F

こんな様子ですが、良く開ける窓は、1F南面の掃出し窓と、1F北側ダイニングの窓,2Fピアノ北の窓です。

でも、図の様に各部屋の窓を開けさえすれば、全ての部屋の換気が良いように作りました。

 

（１）自然換気を良くする為、1階と2階、低い窓と高い窓、南面と北面等、気圧差の生まれる位置に2つの窓を設ける

なぜ風が家の中を通り抜けるかと言うと、気圧の高くなった風上から、気圧の低い風下へと空気が流れるからです。

3方向がベストですが、2方向に在れば、対面でなく90度の位置であっても、それ程悪くありません。

また、高低差も重要です。

〔横から見た図↓〕

窓に高低差が在れば、風が無くても自然に換気が起きます。

出来るなら1階＋2階の窓での換気をすると効率が良くなります。

 

 

（２）アクセスし易く、開け閉めし易くする

毎日開け閉めするのなら、すぐ開け閉め出来なくてはいけません。

各部屋の窓を開けるのは毎日でなくとも、リビングやダイニングの換気はさっと出来ないと、開ける時はもちろん、出かける時に閉めるのにも手間が掛かってしまいます。

 

我が家の場合には、開閉するのは殆どこの２つの窓。

プラスして開閉するのが２Fのこの窓です。

直ぐに開閉出来るので、とても換気し易いです。

 

（3）-1.出来れば引違い窓を換気用窓にする

引違い窓は開くだけで開閉が済みますが、滑り出し窓の場合は開いてから網戸を閉める必要があります。

開く際も力が要りますので、小さな子供では開けることが出来ません。

はっきり言って、滑り出し窓をいちいち開閉したくありません。

基本的には引違い窓を換気用としましょう。

（3）-2.ただし1部屋の同じ面に複数の窓を設けるのであれば滑り出し窓がベター

1部屋に窓を２つ設けることが出来る場合でも、同じ面にしか設けられない場合は、滑り出し窓のが風通しが良くなります。

引違い窓でも良いですが、換気効率だけを言うのであれば、滑り出し窓のが良い場合があります。

 

玄関ホールの風通しを良くしたい場合（2017.1.16追記）

赤い彗星さんからも指摘がありましたので、こちらを紹介します。

三協アルミFANOVA採風タイプ

出展：三協アルミ

玄関ホールにオプションでSA（吸気口）を付けることで、ある程度は空気の循環を得られますが、この採風タイプの玄関扉なら、さらに風通しを良く出来そうです。

ただ、断熱性に於いてはK3タイプまでしか無く、少しでも断熱性を求める方には向いていないと思われます。

稟議となってしまうかも知れませんが、Ⅳ地域以南の方には良さそうです。

 

【最後に】必要最低限の窓を設ける

窓は多い程良さそうに考えるのは間違いです。

作り付けの収納だけで済むのなら問題はありませんが、子供が居たりすると物があふれたりします。

そんな時、棚や収納を増やす必要があったりします。

また、勉強机やロフトベット、鏡、ポスター等、窓が在っては置けない物も色々在りますし、強い日差しが邪魔になることも、在ります。

しかも断熱性は壁と比べれば圧倒的に低い。
一条工務店が採用している旭硝子のサンバラス®アクアグリーンの断熱性能は、とても良いのですが、それでも壁の断熱性と比べると…

i-SmartⅡの熱還流率は、窓のペアガラス1.6Ｗ／ｍ²・Ｋに対しウレタンフォームを使った壁は0.１３１Ｗ／ｍ²・Ｋで約１２倍！

トリプルガラスでも0.8Ｗ／ｍ²・Ｋですから、6倍もの差があります。

窓を多くすると、家の断熱性能が下がるのは自明の理です。

 

むやみに窓を増やしたり、”大は小を兼ねる”等と考えず、逆に必要最低限の数、大きさの窓を作るようにしましょう。

 

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