ビルトイン食洗機の上手な使い方と選び方

PVアクセスランキング にほんブログ村

スペシアです。

 

今回は食洗機歴が6年程になる経験と、日ごろの使い方、意外に知らない使用時のポイントについて説明します。

 

【食洗機の良さとは】

先ず、初めて導入する場合、色々と馴染みにくいところがあって「使い始めたけど結局手洗いに戻ってしまった」なんてケースがあります。原因は、食洗機に入れたけど綺麗にならなかったので、予洗いをするのだけど、そうすると手洗いしてしまった方が早いなんてケース。又は食洗機で洗えないお釜やフライパンが在るので、結局は手洗いの部分が必要だから。といったケースなどがあると思います。

前者については、食洗機を使い慣れてスキルが上がる内に、ある程度クリア出来るようになります。

1つは、食器を使ったら食器を乾かさない。特にご飯粒!

食べ終わったら早めに食洗機洗う。溜めて一度に洗う方が効率的なのですが、風水的にもシンクの汚れ的にも溜めておかない方が良いですね。

以前は出来るだけ回数を減らそうと、場合によっては1日分をまとめて23時以後に洗ってました。しかし、それでは食洗機の、エコナビの良さを生かせて活かせていない事に気付き、今では1日2~3回稼働させるようにしています。食器も綺麗に成り易いし、シンクも汚れにくい、洗って無い食器を使えないと言う事も無いなど、精神衛生上でも良くなりました。

・置いておく際は重ねて置き、皿や椀に水を溜めておく。

・重ねて置く時点で食べかすや、ソース等を流してしまう。

などで予洗いは殆ど必要無くなります。

後者の”食洗機で洗えない物がある”についてはある程度は致し方ありません。

でも、後述するディープタイプ(深型)の仕様を選ぶことで、鍋やフライパンもある程度入る様になります。

ただ、お釜等は無理に入れてもメリットが少ないので、軽く手洗いするようにしましょう。

こう言った多少面倒な部分はありますが、それを補う良さがあります。

  1. 節水(概ね20円くらい!?)機種別ランニングコスト出展:Panasonic
  2. 家事手間の削減
  3. 家事時間の短縮
  4. 複雑な形状でも綺麗洗い
  5. 乾燥籠の削減
  6. 60℃以上の殺菌で清潔

特に2、3についての価値が高いと思っています。上手く活用したら、作った時間でお菓子作りへの情熱も生まれるかもしれません。

”どのモデルを選択すべきか”については最後に述べさせていただきます。

 

【現在のシリーズ】

Panasonicの食洗機にはK、M、V、Rと4つのシリーズがあります。

Panasonic食洗機シリーズK,M Panasonic食洗機シリーズV,R

出展:Panasonic

一条工務店の標準品Vシリーズということになり、”ライトエコ”、”バイオパワー(以前の除菌ミスト)”が備わったモデルです。

(訂正)

現在の標準品はNP-45RS6SJKとなり、Sシリーズということになります。

オプションで上位のVやMシリーズを選べば”エコナビ”が付きます。

”エコナビ”については後述しますが、少量の洗浄や綺麗な食器の洗浄を標準コースで行っても、自動的にすすぎ回数を減らして節水、節電を行ってくれます。ただし、節水、節電のコスト削減と言った面では少額(Panasonicによれば3円程度)な為、オプション料金の元を取ろうとするのは難しいでしょう。

我が家はMシリーズへアップしましたが、この頃は”除菌ミスト”と呼ばれていた”バイオパワー”が、標準のVシリーズに付いて無かったからです。今ならVシリーズのままにしたでしょう。でもオプションとして在れば良いと思いますが、Mシリーズが2.6万円(深型5万円程度)のオプションでした。

現在もRシリーズ⇒Mシリーズオプションの様です。(間違ってましたら情報を頂けますでしょうか)

Vシリーズの”ライトエコ”の場合は、すすぎは短縮出来ず、乾燥の部分で電気代が7%(エコナビの場合はすすぎも合わせて12%削減)だけ短縮出来る機能です。乾燥機能を使わない我が家の様な家庭には、関係の無い機能となってしまいます。

NP-45KD7Wシリーズでエコナビ運転した場合としない場合の比較。

  • エコナビ運転した場合:使用水量約7.5 L、消費電力量約0.40 kWh、運転時間約109分
  • エコナビ運転しない場合:使用水量約9 L、消費電力量約0.45 kWh、運転時間約122分

 

また、最上位のKシリーズになると、”Twin Fan”によって乾燥時間が短縮されます。乾燥を多用したい方にはポイントですね。ただ、乾燥についてはi-Smartに住んでいる場合、洗浄後に扉を開けておけば、食器乾燥カゴの様に自然乾燥出来ますから、あまり注視する必要は無いと思います。

ちなみに標準品より下のランクRシリーズですが、重要なカゴの形状(マルチピン)、洗浄ノズル(プラネットアーム)の仕組みが変わり、収納のやり易さや洗浄力が落ちる為、是非Mシリーズ(またはVシリーズ)へのランクアップをお勧めします。

 

【おすすめな深型タイプ】

通常は内寸高25cmですが、深型を選択すると34.5cmになります。

点数では40→44点となりますが、4点多く入れられるだけではありません。

大きな皿や鍋、フライパン、フライパンの蓋、まな板、水筒等を入れる事が出来ます。

我が家の場合は25cmの標準タイプですので、28cmサイズのフライパンの蓋も大皿も垂直に入れられません。

食洗機に入れられないと、ちょっとくらいホットケーキはみ出ても大皿使うのを我慢してしまいます(^_^;)

それに、食洗機は60℃以上の温度で殺菌してくれるので、まな板が入ると言うのは大きなメリットになります。

60L/40L

デメリットとしては、下の引き出しが薄くなるのと、ランニングコストが20%上がってしまいます。

 

【各洗浄コースについて知ろう】

標準とパワフルくらいしか使っていないつ言う方も多いと思います。節電コースは耐熱温度が低いプラスチック製品に使えますので、覚えておきましょう。

コース 説明 
標準コース 食後すぐに運転するとき
油汚れが多いときはあらかじめふき取ってからセットすることをおすすめします。
(※全機種搭載)
強力/パワフルコース 食後数時間後や、油汚れの多いとき
標準コースに比べ、高温かつ時間をかけて洗浄、すすぎを行います。
油汚れが多いときは専用洗剤を標準量の約2倍入れてください。
(※NP-P60V1シリーズのみ 「パワフル」コース)
スピーディコース 軽い汚れのとき、つけ置きや水洗いした後に
お買い上げ時は「乾燥」「ドライキープ」は設定されていません。
(NP-45R6シリーズを除く)
節電コース 油汚れが少なく電気代を節約したいとき。プラスチック食器など耐熱温度が60~90℃未満の熱に弱い食器の場合
標準コースに比べ約35℃の低温で洗浄し、ヒーターを使用せず余熱を利用した送風で乾燥します。
標準コースに比べ約35~40%電気代を節約することができます。
(給湯温度60℃、送風乾燥時。機種によって異なります)
(※NP-P60V1シリーズを除く)
少量コース 食器点数が少ないときに(21点以下)
すすぎ回数を1回減らし、標準コースに比べ約8~14分時間短縮、約14~17%節水できます。
(※NP-45V7シリーズ/NP-P60V1シリーズ)
予洗コース まとめ洗いをするときの最初に
食事時間がまちまちな場合、最初に入れた食器の汚れが乾燥して落ちにくくならないように、さっと汚れを落とします。    (※NP-P60V1シリーズのみ)
乾燥コース 手洗いのあとや食器のあたために
食器の水を十分に切って入れてください。
ヒーターを使わない「送風」も選択できます。
(※全機種搭載)
予約コース 4時間(2時間)後に運転をスタートするときに
割安な深夜電力(時間帯別電灯契約が必要)を利用するときにおすすめです。
あらかじめつけ置きしたものを入れてください。運転までの待機中に汚れが乾燥し、取りにくくなります。
(※NP-P60V1シリーズのみ 4/2時間選択可)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【機能:econaviについて知ろう】

econaviは、”汚れセンサー”、”食器量センサー(温度)”、”室温センサー”の3つのセンサーで汚れが少なかったり、食器の量が少なかったりするとすすぎや乾燥時間を短縮して節水、節電してくれます。

汚れについては内部を循環する水を光センサーで、食器の量は循環水の温度上昇速度を温度センサーで判断します。

さらに、室温センサーが付き、循環水の加熱度合いを調整してくれます。でも、高気密高断熱のi-Smartでは室温の変化は殆ど無さそうなので、無駄な機能となりそうです。

econavi すすぎ econavi 加熱すすぎ econavi 室温 econavi. 新JPG

標準と予約コースでしか機能しないので、注意です。

 

【機能:バイオパワー除菌について知ろう】

洗浄とすすぎ時に60℃以上の温水で洗浄しますので、油汚れが落ちやすいのはもちろん、酵素の働きも活発化して汚れが落ちやすくなります。

さらに”除菌”の名の通り、熱に弱いO157等の菌を死滅してくれます。

菌は洗剤とスポンジで洗えば落ちますが、こすれない様な部分に潜んだ菌まで死滅してくれるので、まな板等では特に安心できますね。

 

【食洗機で洗えない物】

・65℃以上に耐えられないプラスチック製品(節電モードなら可)

・食洗機対応で無い漆器

・フッ素樹脂加工(テフロン)品

・鉄製品

・アルミ・金・銀・錫製品

特に注目なのが、T-falなどフッ素樹脂加工品には、高温、高水圧、アルカリ水にが処理にダメージを与えてしまうので、取っ手が取れて入れ易いのですが洗ってはいけません。

また、アルミは熱とアルカリによって水酸化アルミに化学変化して黒ずんでしまいます。

鉄製品は錆びが浮き易くなってしまいます。

 

【セッティングテクニック(入れ方)】

(追記)Mシリーズ以上に設定されているマルチピンを軸に説明します。標準のRシリーズは形状が異なります。

先ず、汚れが残ってはいけませんから、中心に向けてセットするのが基本です。

食器セットの基本

マルチピンがとても汎用性が高いので、横向きに置くことも出来ます。下かご

右手前のスペースには、小皿の他、マルチピンで固定出来ない物を入れましょう。小物入れゾーン

あまり密着させてしまうと洗い残しが起きてしまうので、注意しましょう。

どの程度まで密着させて良いかは、経験を積むしかありませんね。

箸は下向き、スプーン等は上向きに入れます。食器セットのポイントをおさえれば、もっとキレイに

上トレイにはコップ類を置きます。

垂直に置くと裏底に水が溜まってしまうので、洗浄後は溜まった洗浄液を捨てましょう。

上トレイ

フライパンも置けますが、あまりお薦めしません。

テフロンも鉄も入れられないので、入れられるのはステンレスパンくらいです。

上トレイ フライパン

ざるやフライパンの蓋、炊飯器の蓋などは上に被せる様に置きます。

こちらの記事で書いたゴミ受けもここで隅の方に置きます。

超おすすめ!キッチンシンクの排水口ゴミ受けを簡単に毎日清潔に保つ方法

上トレイ ボウル・ざる

ステンレス包丁やまな板も入れましょう。

包丁、まな板

 

【節約・時短テクニック】

予洗いや食洗機で洗えない物を、食洗機稼働前に手洗いすることも多いと思います。

この時、食洗機に温水管を接続している通常施工の場合でしたら、是非お湯で洗いましょう。

食洗機が稼働した際に、ちゃんと温水が給水されれば、ヒーターで水を温める電気代も時間も削減出来ます。

blog_import_560f8e30c1c3b

 

【こんな物買いました】

コーヒーのドリッパー(バネット)です。

以前使っていた物(左)と比較すると、その占有空間が全く違います。

20160117212910_p

3方向に出ている脚を隙間に入れて、たたむことが出来るのです。

本来アウトドア用ですから、アウトドアでの活用も出来ます。
20160117213842_p

もう、小皿ほどにも場所を取りません。20160116135630_p

しかも、コーヒーをドリップしても、以前の様に磁器でコーヒーが冷めてしまうこともありませんし、通気性が良いからコーヒーも美味しくなるのだとか。

1,900円で購入出来ますので、お薦めです。

 

【関連記事】

i-Smartオプションレビュー:食器洗い乾燥機(除菌ミスト・エコナビ機能付)NP-45MS6S【パナソニック】

超おすすめ!キッチンシンクの排水口ゴミ受けを簡単に毎日清潔に保つ方法

 

 

スペシアのツィッターです。 : 

応援のポチッ!して頂けると飛び上がって喜びます。
にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 一条工務店へにほんブログ村

    ~お問合せ~

    お名前 (必須)

    メールアドレス (必須)

    題名

    メッセージ本文

    *関連コンテンツ*







    6 件のコメント

  • 一条標準は、NP-45RS6SJKのはずですが・・・・
    仕様書確認しましたので間違いないと思われます。

  • こんにちは!前の家では全く食洗機を使ってなかったけど最近すっかり食洗機のお世話になりっぱなしです!まな板はもちろん 水切りかご、スポンジラックまで洗ってますw
    ゴミ受け洗いも継続しています〜。
    ただ深めの大きな皿を入れる位置に四苦八苦してます 現状、ザルのように上からかぶせてます。スペシアさんちではどうされてますか?

  • こんばんは、はっちです^^

    相変わらずのスペシアさんお家事力の高さに脱帽です^^
    なんとなく除菌ミストにグレードアップしたのは覚えていましたが、
    大して意識もせずに使っていました。
    エコナビも、何しているのか無頓着。
    そして、大抵「予約」モードばかり(汗)

    色々使い分けないとですね。
    勉強になりました^^

    • ありがとうございます。

      はっち家もグレードアップされたんですね。

      あまり意識していませんでしたが、除菌ミストやエコナビ以外にもプラネットアームやマルチピンが重要だったと思います。

      機能については、まあ、あまり気にしなくてもやってくれますからね。必要無いかも。

  • あす蘭さん

    基本的には箸やスプーン入れる籠で押さえるように入るなら、右手前が安定では無いでしょうか。

    でも、どんぶりは、一度に3枚入れたいので、皿立ての部分へ、交互に掛かる様な感じにしたりして工夫してます。

    大きなボール皿だと、手洗いでないと他の物が入らないですが、余裕が有るときは上トレイを外して被せたりしますよ。

  • コメントを残す

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください